買取った後の廃車手続き
廃車の手続きについて。
お客様のお車をお預かりした段階では、まだ廃車ではありません。
お預かり後、くるまはどうなるのかというと、一旦そのままの状態で預かっています。
まずはナンバープレートの処理(名義の処理)をしなくてはなりません。
お客様から名義処理に必要な書類(印鑑証明とか、委任状とか、諸々)をお預かりし、
ナンバープレートを外します。
運輸支局(通称、陸事ですね)で手続きをするための書類を作成します。
専用の書式だったり、OCRシートだったり、書き方が特殊です。
書類を作成後、支局へ持っていき、手続きをします。
空いていれば、1台10分程度で終わりますが、当社の場合、一度に数十台分の手続きを行いますので
少々時間がかかります。
現地でも、書体をチェックされたり、処理途中で追記したりする部分があるので、
スムーズに行うには段取りやコツがあります。
これで初めて「一時抹消」という状態になります。
・・・まだ廃車ではありません。
一時抹消になると、初めて車本体の解体処分が始まります。
車の解体にも工程が様々ありますが、その話はまた次回。
解体が終わり、システムへ登録が終わると、今度は永久抹消という手続きに入ります。
また支局へ行って手続きです。
この手続きが終わり、「永久抹消」になると、初めて廃車という状態になるのです。
永久抹消には、解体記録日と移動報告番号というものが必要になります。
これは解体業者でなければ発行することができません。
ここまでやって、初めて重量税の還付が受けられるようになります・・・が、
重量税の還付=実際に還付金が振り込まれるまでは、ここからさらに1~2か月ほど
かかります。
なかなか面倒な作業ですね。
少し戻りますが、一時抹消手続きにも、多少のノウハウが必要です。
お引越しを何度もしている、結婚して姓が変わった、所有者が亡くなった、など
必要な書類や用紙、書き方も変わってきます。
所有権がついている、はたまた、その所有権先が倒産して合併した、もっというと
どうなったかわからない、など、様々な状況があります。
様々なパターンがありますので、その都度準備するものも変わりますし、
書類の取り付け先によっても、必要書類があれこれあったり・・・
手続きも一筋縄ではいかないこともあります。
詳しく書くと、小説のようになってしまうので、ここでは控えますが、
当社では自分がどのケースなのかは、スタッフがご事情を伺って、最適な準備を
ご提案させていただいております。
中にはご家庭の事情をお伺いするケースもありますから、
重要な個人情報を扱う上でも、当社スタッフには守秘義務がありますので
ご安心してください。
記録している情報も、厳重なセキュリティのもと管理保管しております。
手続きは、奥が深いです。